発電システム
案件情報
説明
目的
脱炭素社会構築に向けて、太陽エネルギー利用の普及を図るためには昼間に発電した電力を蓄電するために必要な高額なバッテリー開発がネックになっている。本特許は電気で蓄える代わりに熱で地下に蓄えておき、必要に応じて電気に変える安価な発電システムを提供する。併せて給湯も併給する。蓄熱体は安価な岩石、鉱質オイルより構成される。系統連系を前提にしない地産地消の小規模発電システムである。砂漠地帯、山間地、離島、大量の排熱を生じる箇所に適応可能
効果
現在、ビスマステルル系熱電発電モジュールの効率が5%が相場でバイナリー発電の効率が10%とすればトータルの変換効率は15%が確保される。熱電素子の発電効率の向上に伴い、電気への変換効率も向上できる。太陽電池の発電効率20%と比べるとやや劣るものの発電に利用した後の排熱は生活の給湯にも利用可能である。給湯の利用効率を50%と仮定するとトータル65%を超えるものとなる。
【技術概要】
【課題】太陽熱を利用した発電システムにおいて、安定的且つ高効率に発電を行う発電システムを提供する。
【解決手段】発電システムは、高温側ループを流れる熱媒体と該熱媒体より温度が低い低温側ループを流れる流体とを熱交換させ、熱媒体と流体の温度差により熱電発 電する熱電発電部と、高温側ループに設けられ、太陽熱 を集熱して熱媒体を加熱する集熱装置と、高温側ループに設けられ、また予備的に加温する、バイオマス燃料を燃焼して熱媒体を加熱するバイオマスポイラと、高温側ループに設けられ、集熱 装置及びバイオマスポイラの少なくとも一方により加熱 された熱媒体の熱を地中に蓄熱する蓄熱槽と、低温側ル ープに設けられ、熱電発電部で熱媒体と熱交換した流体の熱を利用してバイナリ発電を行うバイナリ発電部とを備える。