γ-オリザノール含有機能性食品と糖尿病改善医薬
案件情報
特許権
ジャンル:
ライフサイエンス
登録番号:
特許第6098973
共通項目
希望取引:
- 相談可
権利者:
国立大学法人琉球大学
説明
【概要】
本発明は、膵臓に局所投与することで、膵島細胞における小胞体ストレスの亢進及びグルカゴンの分泌を抑制し、膵β細胞の新生または再生を促し、グルコース応答性のインスリンの分泌を促進させる結果、食後血糖値の上昇を抑制し、糖尿病治療に効果がある、γ-オリザノールを有効成分とする、ヒトまたは動物用の医薬である。
本発明によれば、中枢神経を介さずに、膵臓に直接的に作用してインスリン分泌を促進し、血糖値を下げることから、ヒトまたは動物の膵臓に対して直接的な投与または治療が可能になる。
【説明文】
沖縄県では、玄米を粥状にして黒糖などで風味を付けたものを飲むなど、古くから玄米を食する習慣があるが、この玄米が血糖値の上昇を抑制することは、従来から知られていた。そこで、本発明者らは、玄米に多く含まれるγ-オリザノールに着目し、γ-オリザノールが、(1)膵β細胞における小胞体ストレスの亢進を抑制することで、これを原因とする膵β細胞の細胞死を抑制し、膵β細胞の新生または再生を促し、インスリン分泌能を高め、インスリン分泌の低下を抑制する。(2)中枢神経を介すことなく、膵β細胞に直接的に作用して、インクレチンに依存することなく、cAMP-PKA回路を経由して、グルコース応答性のインスリン分泌を促進する。(3)膵α細胞からのグルカゴンの分泌を抑制する、ことを明らかにした。そして、本発明者らは、ヒトまたは動物の膵臓に対して直接的な投与または治療を行うことで、中枢神経を介さず、膵臓に直接的に作用してインスリン分泌を促進し、血糖値を下げることができる医薬を発明した。
【ジャンル】
ライフサイエンス