単球から樹状細胞様分化を誘導し、抗癌免疫活性を高める癌の治療又は予防のための医薬組成物
案件情報
特許権
ジャンル:
化学・バイオ・薬品・食品
登録番号:
特許第5447861
共通項目
希望取引:
- ライセンス
- 相談可
権利者:
国立大学法人岡山大学
説明
目的
樹状細胞は生体内で最も強力な抗原提示細胞であり、T細胞に抗原を提示することにより免疫応答を誘導することが知られている。又、樹状細胞はT細胞のみでなく、B細胞、NK細胞等とも直接作用し、免疫反応の中枢的役割を担う細胞である。血液前駆細胞から樹状様細胞を分化誘導できる物質で、抗癌効果が認められているのはIL-2のみである。免疫学的な癌治療剤としてのIL-2タンパク質は、その投与適応癌種及びその効果が限定的である。そこで、樹状細胞様細胞を誘導・活性化し、広範囲の癌種を免疫療法により効果的に治療又は予防することを課題とする。技術概要
抗癌免疫活性を高める癌の治療又は予防のための医薬組成物に関する。この単球からの樹状細胞様細胞分化誘導剤、癌免疫活性化剤及び癌免疫活性化作用を有する、癌の治療又は予防のための医薬組成物は、REIC DNA又はこのDNAがコードするREICタンパク質を有効成分として含有する。REIC DNAの塩基配列、REIC DNAがコードするREICタンパク質のアミノ酸配列は夫々に特定する配列を有するか、又はこれと実質的に同一の配列を有する。REIC DNAをコードするタンパク質は、配列情報をもとに化学合成できる。また、遺伝子工学的手法により組替えREICタンパク質として得ることができる。更に、REIC DNAを含むベクターを包含する。このベクターを被検体に導入することで、被検体内でREICタンパク質が発現し、癌の治療又は予防効果を発揮する。 図は、ヒトREICタンパク質添加による末梢血単核球からの樹状細胞様分化誘導を示す図である。ヒトREICタンパク質添加群では、IL-4単独添加群及びGM-CSF単独添加群に比べ、樹状細胞様細胞への分化誘導が多かった。すなわち、ヒトREICタンパク質は、IL-4やGM-CSFといったサイトカインと比べて、樹状細胞様細胞への分化誘導という点において優位性、より高い有用性を持つ。