胚性幹細胞の肝細胞への分化誘導方法および該方法により誘導される肝細胞
案件情報
特許権
ジャンル:
化学・バイオ・薬品・食品
登録番号:
特許第4892740
共通項目
希望取引:
- ライセンス
- 売買
- 相談可
権利者:
国立大学法人岡山大学
説明
目的
充分に機能的であり、大量供給が可能で安全な肝細胞およびその用途、特に肝細胞を用いたバイオ人工肝臓を提供する。技術概要
ES細胞から肝細胞を分化誘導する方法には、(a)ES細胞の胚様体を形成する工程、および(b)得られた胚様体を、dHGFの存在下で培養する工程を含む方法が含まれる。ES細胞としては、哺乳類由来のものが好ましく、哺乳類としては、ヒト、カニクイザルなどの霊長類、マウスなどが挙げられる。必要に応じて、ES細胞を分化しない条件下に継代、維持、増殖させ(この工程を調製工程という場合がある)、必要に応じてその一部を使用して肝細胞に分化誘導する。調製工程において、ES細胞の培養を行う容器としては、増殖能の点からフィーダー細胞またはスキャフォールドでコートされたものを使用するのが好ましい。フィーダー細胞としては、γ線で照射処理したマウス胚性繊維芽細胞が挙げられる。この方法において、ES細胞を肝細胞へ分化誘導する培養工程に使用するdHGFの濃度は、1ng/mlより高くかつ1000ng/mlより低いことが好ましく、10ng/ml~500ng/mlがより好ましく、100ng/mlが最も好ましい。