耐圧容器、試料分解装置、及び元素分析前処理法
案件情報
特許権
ジャンル:
機械・加工
登録番号:
特許第3843324
共通項目
希望取引:
- ライセンス
- 相談可
権利者:
国立大学法人岡山大学
説明
目的
安全・簡便・安価に、鉱酸で試料を長時間高温高圧分解処理(最高~300℃)することが可能な耐圧容器、及び耐圧容器を含む試料分解装置を提供する。技術概要
非金属製の容器11と、容器11を密閉するための非金属製の蓋12と、容器11及び蓋間12に介在する密閉用スペーサー13と、蓋12に対して上方から圧力を負荷するための圧力負荷手段14、15、16と、蓋12及び圧力負荷手段14、15、16間に介在し、圧力負荷手段14、15、16から蓋12に対して圧力を均一に負荷するための圧力保持板17とから耐圧容器10を構成する。試料分解装置は、耐圧容器10に加えて、容器11内を加熱するための加熱手段を具える。耐圧容器10の、容器11内に分析に供する元素を含んだ試料を入れるとともに、鉱酸を入れ、試料を鉱酸中に浸漬させる。試料が岩石又は鉱物である場合、鉱酸は、硝酸及び塩酸の混酸、例えば王水又は逆王水などを使用することが好ましい。次いで、耐圧容器10をオーブンなどの加熱手段に組み込み、容器11内の試料を所定温度まで加熱する。試料は、容器11内において高温高圧状態下で鉱酸中に浸漬されるようになるので、試料は分解され、試料から目的とする元素を分離することができるようになる。