治療装置
案件情報
- ライセンス
説明
近年、癌の早期発見の技術が進歩しているため、その治療方法も、従来の開腹法や化学治療といった、患者の体全体に負担をかける治療法ではなく、局所治療技術の必要性が高まっている。これに伴い、例えば、レーザ光の熱で腫瘍を焼き切る腫瘍焼灼法(Tumor ablation therapy)や、予め癌を化学物質でマーキングした後、レーザ光とその物質との相互作用で癌を殺す光線力学的治療法(Photodynamic therapy)が提案されている。しかしながら、レーザーを用いる腫瘍の治療法は、膀胱癌や食道癌といった、臓器の表面に出来る癌に主に有効であり、ステージ1の段階から臓器の内部に出来る肝臓癌や膵臓癌などには用いられてはいない。臓器内部に出来る腫瘍に対する治療としては化学治療や外科手術による切除が有効であるが、開腹手術をした際に癌細胞が周辺臓器に散ってしまうリスクもある。昨今では、開腹手術に代わる新療法として、「ナノナイフ」という新規治療法も保険適用外で実用化されている。これは、腫瘍に複数本の電極となる針を刺し、そこに3000ボルトの高電圧電流を流すことにより癌細胞の細胞膜を破壊するというものであり、既にダウンステージのための治療法としては目覚ましい成果を上げている。しかしながら、この治療法においては患者の体内に高電流を流すため、体力や心臓機能がある程度強い患者でないと適用されない。必然的に年齢の上限も出てくる。
そのような背景の中、本発明は、光線力学的治療法において針状に形成されたファイバー束を用いる事により、臓器内部に形成される腫瘍の治療法として、既存の治療法のリスクを抑えつつ、患者への体の負担を最小限にすることを目指している。また、レーザーには必然的に発生し、治療効果に影響を及ぼすと考えられる「スペックルノイズ」の低減機能をも兼ね備えている。レーザーを用いた癌の治療装置において、「スペックルノイズ」の低減に言及した特許はあまり先例がないと考えられる。未だアイディア段階の特許であり、使用を想定する光デバイスの開発もまだ十分になされてはいないものの、光を用いた癌治療は今後目覚ましい発展を遂げると考えられ、先行投資の価値はあるものと考える。